Layered Little Press

小さすぎる出版社の日々の徒然です。

Tシャツ作りのはなし

5月1日に出版された【おうちで炊ける本格ビリヤニレシピ】にて、
写真や冊子作りに関わらせていただいたamanicoです。

 

打ち合わせや撮影のために、秋田へ赴いてからなんと約7ヶ月。「ほんまに??」という感じです、あっという間でした。

しかし本の構成を練ってくださっていた鰤子ちゃんや星みやさんのことを考えると、大変長かったことと思います!ありがとうございました!

星みやさんのビリヤニレシピ本は、カレーもスパイスのことも何にも分からない、
むしろ「ビリヤニってなんですか」状態の私でも楽しんで作ることができましたので、ぜひお手に取ってビリヤニづくり試してみてください〜!

 

形になって感無量...





本文に入る前に少しだけ自己紹介をいたします。

amanicoです。絵を描いたり作ったりするのが好きで、建築を勉強していました。
が、今は好きな絵を展開しながら、いろんな方に楽しんでもらえるようなものを作っていくことが目標になりつつあります!

 

さて本日は、この場をお借りして、私が最近取り組み始めたTシャツ作りについてお話ししたいと思います!

 

 

目次

衣服のイメージ

Tシャツは気軽にできる「表現」の1つ

どんなTシャツを作っているのか

①くだもの・やさいの断面Tシャツ

②道路Tシャツ

さいごに

 

 

日常生活の中で、衣服をどのように捉えていますか?

着なくちゃいけないもの、好きなもの、イメージ作りなど、捉え方は様々です。

私は衣服に特段こだわりがあるわけではないのですが、

「Tシャツ作り」に取り組もうと思ったとき、

「選ぶ」〜「着る」という行為を楽しめるようなものが作りたいと思いました。

 

 

Tシャツを含め、衣類は自分を表す一つのツールです。

ここでいう自分とは、「所属している場所・団体」「好きなこと」「気分」「思っていること」などだと考えています。

 

例えば、身近なところだと学校の制服やスポーツのユニフォームは自身の所属を表すもの(最近は考え直されてますが)ですし、

ペアルックなどされる方々もいますよね!

「集中力を上げたいから青色」「赤色を身につけると気分が上がる」などのように、視覚的に気分や精神をコントロールするものとして着用される方もいらっしゃるでしょうし、

個人を悼む場面では、黒い衣服の着用はマナーですよね。

 

また、意思や立場を表すものとしての側面もあります。

 

もともとTシャツは、戦時中の軍人のインナーから始まり、労働者の着るものとしてみなされていましたが、

1955年に公開された映画「理由なき反抗」で、反抗心旺盛な役柄であったジェームズ・ディーンが当時の若者を刺激し、

彼が役の中で着ていたTシャツは、「反抗」や「自由」の象徴となったのでした。

これをきっかけにTシャツがなんらかのメッセージ機能をもつようになり、政治やデモ活動でそれ用のTシャツが販売・着用されるなどしました。

プリントされているもの、色、形…それが表す要素はさまざまですが、

Tシャツ(衣類)は、視覚的に訴えることができる自分の表現のツールなのでした。

 

 

普段着る物に対して、
「表現」という言葉を使うと抽象的で、大袈裟な感じがしますが、
Tシャツを作るにあたって、
「なんとなく」ではない、着るものの選び方を作れたら、楽しいなと思いました。

Tシャツを通して普段の服選びをちょっとでも楽しんでもらえたり、考えたりできるきっかけが作れたら素敵だなと思っております!

 

(今回はTシャツですけれど、今後も「選ぶこと」や「そこで考えること」を楽しめるようなものをお届けできればなとひっそり思っています。)

 

 

なんだかんだと書きましたが、

具体的にどんなもん?という感じなので、いくつか紹介してみたいと思います!

 

①くだもの・やさいの断面Tシャツ

くだものややさいの断面が書かれたTシャツです。例えばこういうものです。

普通のくだものが書かれたTシャツで「何が言いたいの?」という感じですが、「くだもの」と「断面」に分けて説明します。

 

くだもの(に限りませんが)には、それぞれが持つ歴史や由来があり、いろんな意味を持たせることができます。

例えばレモン(ライムかも...)は、航海中の壊血病予防に用いられた話は有名ですが、そこから「健康」や「突破口」というような意味が想像できます。また、豊かさを表すものであるという説があったりします。

もっと要素を分解すると、黄色は「高貴」とか「大地」を表す色だったり、円という形は「調和」とか「完璧」という意味を持ちます。

 

「断面」は、描くことでその外側と内側が表されます。外皮と内側の一致は、それがそれであることを示していて、偽りのないことを表しています。

 

 

もちろん、好みのデザインを選んだり、持っている服に合わせて選ぶことも服選びの醍醐味なのですが、

ものが持つ意味や、成り立ちを考えたり、想像したりして、

「レモンの意味はこうなんじゃないかな…」と思いながら選んで、

「今日は健康で元気に行こう!」とか言いながら着る楽しさというのがあっても良いんじゃないかなと思います。

 

 

 

②道路Tシャツ

道路は自分のルーツを表すものだったり、地域への思い入れ、思い出を表すものだと思っています。

 

例えば、私は滋賀県育ちなのですが、日本の五街道の1つである中山道は生活道路でした。もちろん歴史的に重要な道路ではあるのですが、個人的な思い入れの強い道です。それを一つの絵に起こしてみました。


中山道が描かれています。そして積層しています。遠くから見ると一つの図形のようですが、近くで見ると線の1本1本が1つの道路を表しています。1つの道路でこんな形が生まれてると思ったら面白いなと思います。

 

全国の色々な道路をこういう絵に落とし込んで一覧できて、道の成り立ちや変遷と一緒に楽しんでもらえたら最高です!

 

選ぶことや、普通に見ていても楽しめるようなものを作れたらと思っています。

 

 

というわけで全くビリヤニにも料理にも触れずに書いてしまいました。

物足りない方は、星みやさんの記事や鰤子ちゃんの記事、noteなどでお口直しをお願いします!

そういえば、近いうちにLayered Little PressオリジナルTシャツも作成予定です!

鰤子ちゃんの要望により、生地はしっかり厚めのもの、色はアイボリー〜ベージュ。

どんなものにするか考え中です!お楽しみに!

 

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